2021年10月11日 17:09

大和学園京都調理師専門学校では、今年10月より食品ロス削減の取り組みを強化することを決定。まず太秦キャンパスにおける取組として、京都市動物園に相談。実習で使用しない食材部分、使用しきれなかった食材を、月に数回、定期的に寄付することとなった。

初めての寄付食材は、大根、人参、セロリの葉、白ネギ、キウイ、オレンジとなった。「大根」はカバが好んで食べ、「白ネギ」はチンパンジーの風邪予防になるという。廃棄予定の食材が動物たちの食事に生まれ変わり、また調理師専門学校としての「食をつくる責任、つかう責任」のもと、食品ロス問題と向き合っていく。同時に、京都市の財政にも微力ながら貢献したいとしている。

大和学園では、こうした食品ロス削減に向けた取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)のうち、2「飢餓をゼロに」、12「つくる責任 つかう責任」、13「気候変動に具体的な対策を」への寄与につながると考えている。さらに、教育機関として改善を進めることで、4「質の高い教育をみんなに」への貢献にもつなげる。

食べられるのに廃棄される食品「食品ロス」は、日本では年間約600万トンを超えており、そのうち約半分は家庭から発生していると言われている。同校では、引き続き全学的なSDGsにむけて、食品ロス削減にオールtaiwaで取り組み、京都市動物園とも連携を深めていく。