2021年10月08日 11:22

三田理化メディカルは、コロナワクチンの注射器への充填におけるミスを軽減する、「クイックフィラー・フレックス」を新たに発表した。本製品は、確実性・安全性の向上、充填手技の効率化を支援する「クイックフィラー」(従来品)に対し、さらに現場に適するようにモデルチェンジしたもの。
両手で注射器を操作するため、計量と充填操作が確実かつ容易になった。また、手で薬瓶を保持しないため、体温による薬瓶内液の温度上昇を防止。さらに、注射針キャップのリキャップ時に針刺し事故が起きないよう、リキャップ専用の針キャップホルダーを新機能として追加している。ワクチン充填の一連の手技で針が自身の指の方向に向けることは一切なくなり、より安全性が向上した。
また、フリップキャップ(薬瓶にあらかじめ封印されている樹脂製キャップ)をつけたままの状態で、薬瓶をホルダー部へワンタッチでセットでき、より操作が簡単に。手を「手指サポート」 に添えながら充填作業を行うこともできるため、安全性・作業スピードが向上し、充填作業のストレス・疲労を軽減(改善)。注射器への充填作業が不得手な人でも簡単に充填作業が行えるようなるため、人材の確保にも有効。加えて、多くの接種会場で会議机が作業台として活用されていることから、あらゆる人の視線の高さでの充填確認を可能とした。
本製品は10月9日~10日(日)にオンライン上で開催される、第31回日本医療薬学会年会併催薬科機器展示会(WEB)に出展発表し、注文予約を受付ける。