2021年09月03日 12:06

沖電気工業(OKI)は、中国における生産拠点である沖電気実業(深圳、OSZ)におけるプリンターと複合機の生産を10月に終了し、タイの工場に移管する。

OKIは2001年にOSZを設立し、2002年からプリンター生産を開始し、中国および世界へプリンターを販売してきた。しかしながら今後のグローバルなペーパーレス化の進展も踏まえて、ラインアップを「勝てる商品」に絞り込み、LEDの強みを活かしたインダストリー系商品で医療・流通などの特定市場を狙うことと、IoT端末などさまざまな機器にプリンターのエンジン(印刷機構)をユニットとして組み込むことにターゲットをシフトする。

これに伴い、「勝てる商品」に絞り込んだ物量に対応した生産体制の最適化を行い、OSZで実施してきたグローバル市場向け機器の生産はOKI Data Manufacturing(Thailand)に移管。また保守部品生産の一部は、OKI福島工場に移管する。なお、中国におけるプリンター販売と保守事業は継続する。

OKIは、さまざまな顧客のニーズや要望に迅速に応えるべく、グループ全体で生産機能の見直しを進めている。「中期経営計画2022」の施策の一つ「モノづくり基盤の強化」を具体化し、製品の特長に合わせて最適な工場で生産を行うことで、製品の競争力や付加価値向上をはかるべく、今後もOKIグループ全体でグローバルでの生産機能再編・最適化を進めていく。

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