2021年09月01日 11:57

早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所は、有効な新しいマーケティング理論の確立を目指す「一般社団法人次世代データマーケティング研究会(NEXT DATA MARKETING ASSOCIATION:NDMA)」を設立した。

近年、デジタルマーケティングにおいては、CPAの効率化や改善などを中心とした、既存市場のシェア内での競争を激しくする近視眼的なマーケティング活動に終始し、生活者の真の幸福に寄り添っていないケースが多く見受けられる。そうした背景を受け、日本のマーケティング研究の第一人者である早稲田大学の恩藏直人教授を中心に、欧州系最大の経営コンサルティング会社ローランド・ベルガーを経て現在きづきアーキテクトを率いる長島聡さん、事業戦略とクリエイティブを統合したマーケティング支援で多くの実績を誇るGOが、共同で「NDMA」を設立した。

「NDMA」は、限られた市場の中でシェアを奪い合うための効率化のみを企図したデータマーケティングから脱却し、今までにない価値や生活者の新しい行動を生み出すことで、市場そのものを広げていく「行動創造」をメインテーマに据え、研究を行う。研究では、参画企業から集めた業界横断のデータと各社のビジネスにおける知見を結集。早稲田大学の恩藏直人教授を始めとする研究者らと共に最新のマーケティング理論を活用し、生活者・企業の双方から本当に求められるデータマーケティング理論の確立を目指す。第1弾として、大手飲料メーカーより最新のマーケティングデータを収集・分析し、「行動創造」をテーマに研究を開始する。

NDMA