2021年08月20日 12:35

弁護士ドットコムは、高知県のデジタル活用による行政事務の効率化に向けた取り組みの一環として、電子契約の実証実験を開始する。
同社が提供する「クラウドサイン」は、「紙と印鑑」を「クラウド」に置き換え、契約作業をパソコンだけで完結できるWeb完結型クラウド契約サービス。高知県では、2019年度よりデジタル化の取組を開始し、「高知県行政サービスデジタル化推進計画」の策定や行政事務の効率化に向けたデジタル技術の実証事業などに取り組んできた。3月には、コロナ禍による社会構造の変化や、国のあらゆる分野のデジタル化を推進する方針を踏まえ、「県民サービスの向上」、「デジタル技術を活用した課題解決と産業振興」、「行政事務の抜本的な効率化」をビジョンとする「高知県デジタル化推進計画」をスタートし、行政手続のオンライン化を進めるとともに、今後は電子決裁や電子収納についても取り組むこととしている。
そのような背景から、電子契約サービスの導入に向けて、政府による書面規制、押印、対面見直し・電子署名の推進を表明後、いち早くデジタル・ガバメント支援室を設置し、多くの行政機関と共に電子契約の運用について検討を続けている「クラウドサイン」をパートナーとして同実証実験を開始するに至った。
実証内容は、「電子と書面契約を併用し比較検討することで契約事務の効率化を測定」、「事務処理上の課題を抽出し対応策を検討」。今回の実証実験により、従来書類や対面で行っていた契約業務プロセスをデジタル化し、職員の働き方改革と、県民の利便性に寄与する行政機関のDXを支援していく。