2021年08月17日 16:58

キリンビールは、「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」をアメリカに輸出し、9月より販売を開始する。同社がアメリカにウイスキーを輸出するのは、今回が初めてとなる。

アメリカは、高価格帯ウイスキーの販売数量比率が大きく、全世界の約35%を占めている。この市場に占めるジャパニーズウイスキーの割合は約3%と低く、今後も成長余地があると期待できる。こうした背景を受け、ジャパニーズウイスキーの人気が高く、需要が急速に伸びているアメリカで「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」の販売開始に至った。

本商品は、世界的に注目されている富士御殿場蒸溜所のグレーンウイスキー原酒のみを使用。香味タイプの異なる3種類のグレーンウイスキー原酒を組み合わせ、それぞれの香味特長を生かした味わいを楽しめる。フルーティーな果実香、オレンジやグレープが感じられる香味が特長。落ち着いた白ラベルに、淡い「富士」の文字を配置し、英字の商品名(FUJI)を重ねることで奥行きを感じさせ、過度な装飾を除くことで、日本らしい引き算の美を追求。瓶底には富士山をかたどり、日本らしさを表現した。

日本では、このウイスキーの良さを一番体感できるグラス形状として、ソーヴィニヨン・ブラン用ワイングラスを推奨しており、アメリカでも同様の展開を予定している。日本の象徴である「富士」というネーミングを持ったウイスキーとして、日本の文化などと絡めたPRイベントなどを実施することで話題化を図っていく。