2021年08月10日 09:42

メドリングは、ベトナムでの自社スマートクリニック運営を通じて開発していたクラウド型診療支援システム「MEDi」のベータ版を完成させ、先行利用希望のあった医療施設に対する先行リリースを9月1日より開始する。
同社は、データ管理や遠隔診療などデジタル技術を活用したスマートクリニック「METiCハドン院」を2020年12月にオープン。並行して、同クリニックの運営を通じ、電子カルテ機能をはじめとしたクラウド型診療支援システム「MEDi」の開発を行ってきた。
「MEDi」とは、クリニック運営に必要な機能を提供するプラットフォーム。今回リリースするベータ版では、電子カルテ機能を使用可能。今後、Web問診機能や診療支援AI、経営分析機能など、さまざまな機能を順次リリースしていく。今回、「MEDi」を外部の医療施設にいわゆるSaaS形式で提供するべく、先行利用希望のあった医療施設36施設、および、自社クリニック1施設を加えた合計37施設に対する先行リリースを順次開始。先行利用施設からフィードバックを得ながらさらなる開発を進め、2021年中の本格リリースを予定している。
この背景として、ベトナム政府が定めたルールにより、2028年までに大小を問わずベトナムの全医療機関に電子カルテの導入が義務付けられていることがあげられる。オンプレ方式ではなく安価なSaaS形式として価格競争力を確保するとともに、日本式医療をベースとした各種診療支援機能を実装することで、価格以外の医療施設への価値提供と差別化を図っていきたいと考えている。