2021年08月05日 18:14

長野県信濃町、しなの町Woods-Life Community、電通サイエンスジャム、さとゆめは、令和2年度林野庁森林サービス産業事業の調査事業および国土緑化推進機構緑と水のファンド助成事業の一環として、森林環境における親子向けの保養プログラムが子供(小学生)のメンタルヘルスに与える影響について調査を実施した。結果、森林で過ごすことで子供でもストレスを軽減する効果がある可能性が示唆された。
本調査では、長野県上水内郡信濃町でのモニターツアープログラムとして、森林散策(親子別)、親子アクティビティを行った際の、児童の感情変化を脳波計測による感性把握技術を用いて計測した。自然体験のような活動を伴う学習は、児童の社会性や豊かな人間性を育むうえで非常に重要であると考えられている。
2020年は、新型コロナウイルスの影響によりオンライン授業が推進され、児童が外出する機会や親子で外でアクティビティを行う時間も減っており、情勢による児童のストレスも大きくなっていると考えられる。そこで本調査では、児童が森林散策と親子アクティビティに参加した際の脳波を計測し、感情の変化を評価することで、自然体験の効果を調査した。
長野県の森林に囲まれた環境でのアクティビティがストレス低減効果を生む可能性があること、児童の感性反応を追うことで各児童の特性を知ることが出来ること、親子でのアクティビティはストレスを減少させ、体験への興味を強化させる可能性があることがわかった。