2021年07月08日 16:20

はこだて海の教室実行委員会は、7月22日海の日より、未利用の北海道産アオノリをつかった期間限定メニューを、東京の有名飲食店で試験販売する。このキャンペーンは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われる。

近年、地球温暖化の影響等により、アオノリの生産地である九州や四国では不漁が続いているが、その一方、北海道の沿岸にはアオノリが生育している。しかしこの北海道産アオノリのほとんどは、未採取、未利用。同会が2021年に北海道内の74の漁協にアンケート調査を行ったところ、48漁協から回答を得て、その全部が販売用としての収穫はしていないことが明らかになった。

はこだて海の教室は、未利用の北海道産アオノリに注目し、岩ノリの生産地として有名な松前町の生産者と連携、昨年からアオノリの収穫と商品化に取り組んできた。今回は、この北海道産アオノリをきっかけに、海の変化や新たな可能性について知ってもらう機会を創出するため、有名飲食店2店に協力を依頼し、新メニューを開発。7月22日海の日より、期間限定で新メニューを試験販売することが決定した。

メニューは、「リストランテ アクアパッツア」では「北海道産アオノリを練り込んだシャラティエッリ 柚子胡椒風味(価格2000円)」。「分とく山」では、「北海道産アオノリを使った鮑の磯焼き」おまかせコース内の一品1万6500円(税込+サービス料10%)となっている。