2021年06月30日 11:58

公益創造センターは、洪水による建物の浸水や道路の冠水等を防止する、広げるだけで設置できる浸水防止立体シート「マジックダムMD-01(Magic Dam)」を、7月2日より発売する。
現在、豪雨や河川の決壊等による浸水から建物や敷地を守る手段としては、土砂を入れた土のうを積み上げる方法が一般的だが、大変な労力が必要なことや作業に時間がかかることが課題となっている。水を吸って膨らむ土のうもあるが、比重が水とほぼ同じであるため、水に浸かると浮いてしまうことも。金属製の遮水版であれば浸水を防止できるが、どこでも設置できるわけではない。
このような課題を解決する商品が、マジックダムMD-01。マジックダムMD-01の本体シートは、ポリエステル製のメッシュ生地を2枚のポリ塩化ビニル(PVC)シートで挟んだ完全防水構造。上下のシートの間をつなぐパーテーション生地が、開き角度を約27度で固定するため、立ち上がったシートがそのまま頑丈な壁となり、水の圧力に耐えることができる。
また、シートが開いた際の最大の高さと奥行きの比率が1対4と下部シートの面積が十分に広いため、上からかかる水圧によってシートが地面に固定される。さらに、下面のウレタン製の3本のラインが滑りを防止するとともに、端のメッシュの袋に入った金属プレートの重りによって、隙間からの水の浸入を防ぐ。上部の端には、ウレタン製の浮きが取り付けられており、水位の上昇に従ってシート端も上昇し、上からの水の乗り越えも防ぐことができる。