2021年06月24日 18:47

「あさがくナビ2022」では、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施。今回は、「内々定の獲得数・保有数」に関して調査した。
その結果、2社以上「内々定」を獲得した学生のうち、58.6%は「内々定保有企業数」を「1社」と回答。複数「内々定」を得た学生も、約6割は、「内々定」を保有する企業を「1社」に絞り込んでおり、「入社意思」のない企業以外へは「辞退」を済ませていることが分かった。また同時に複数の「内々定」を保有することについて、「抵抗がある」と回答した学生が38.3%にも上った。
回答の中には、「自分が内々定を持っていることで、他の学生が採用されるチャンスを奪うことになってしまう」「企業に迷惑がかかると思う」などの声も。他の学生や企業の採用計画への影響を考慮し、「複数企業の内々定を持つこと」に「抵抗」を感じていると推察される。
「学情」営業部門担当執行役員の歌津智義さんは、「コロナ禍で内定取り消しが発生するケースもあり、学生は内々定を獲得後も、複数の内々定を保有し続けると想定されていたが、実際には逆の傾向となっている。複数企業の内々定を持つことに抵抗を感じる誠実な姿勢は、『他者を尊重する』『環境や社会に配慮する』など、2022年卒における特徴的な価値観の表れなのかも。企業側にも、2022年卒の特徴や価値観を尊重しながら、採用活動を展開していくことが求められている」とコメントした。