2021年06月17日 13:25

サクラパックスは、人が集まる場所でのウイルス感染拡大リスクを軽減するために、段ボールに抗ウイルスニスを塗布した抗ウイルス段ボールを開発した。
従来、段ボールは軽くて丈夫なうえに処分もしやすいことから様々な場面で利用されている。近年は災害時に避難所でパーティションとして使われることも多くなった。ただし、ウイルスの感染リスクを軽減するという点では、段ボールは水に弱いために洗浄ができず、ウイルスを除去できないという弱点があった。
そこで同社は、段ボールに抗ウイルスニスを塗布し、段ボールを抗ウイルス化した。ニス加工を施している部分は、特定ウイルスを99%減少させる効果がある薬剤を使用しているので接触感染防止にも効果が期待される。想定される用途として、ワクチン接種の大規模会場や避難所など、不特定多数の人が集まる場所における使用が可能。急を要する場所において、設置から撤去までを少人数で容易に行うことができる。現在、「パーティション」に加えて避難所用の抗ウイルス「段ボールベッド」を開発中だ。「パーティション」の特徴は、間取りが自在、分かりやすいジョイント構造で組立が簡単、プライバシーを守り感染症対策にも応じた高さ、備蓄・配送に適したコンパクトな外装。
「パーティション」価格は1万4300円/箱(税別)。発売時期は6月中旬。