2021年06月09日 18:06

箱根小涌園 元湯 森の湯では、JAかながわ西湘の協力のもと、旬の地元特産品を用いた季節の変わり湯「小田原梅の湯」を6月12日より開催する。

「小田原の梅」は、神奈川県のみならず日本各地でたくさんの人々から愛されている。中でも、小田原の曽我の梅の歴史は長く、戦国時代の武将、北條氏が統治していた以前から梅の栽培が行なわれており、江戸時代には十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」などに梅漬が小田原の名産品として登場している。曽我の梅は、主に5品種で構成されており、他の地域の梅よりも果肉も多く、実が大きいことが特徴の一つで、代表的な白加賀、梅干しで有名な十郎などがある。お湯の中には最大3品種が浮かび、形も大きさも違う梅が浮かぶ光景は小田原の梅の歴史を感じられる。

今回変わり湯に使用する「小田原の梅」は、地元JAかながわ西湘協力のもと収集した「加工用」と呼ばれる小さなキズ、色ムラ等で流通が難しいもの。SDGsの観点から食品ロスを少しでも減らし市場に出回らないものを最後まで有効活用するとともに旬の地元特産品を広く知ってもらうために企画した。

梅には、疲労回復効果や、抗酸化作用効果が期待され、温泉に浸かりながら立ち上るほのかに甘い梅の香りで心身ともに安らぎを味わえる。利用者の心身の健康促進とSDGsについて身近に感じる機会としながら、元湯 森の湯で癒しのひとときと地元の旬の恵みを楽しめる。

開催期間は6月12日~7月4日。料金は大人1500円、こども(3歳~小学生)1000円 (税込)。