2021年06月04日 18:58

シャボン玉石けんは、6(む)月5(こう)日「無香料の日」、また「香害」の被害が増えやすい夏に合わせて、20~60代の男女を対象に「香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査」を実施した。
調査の結果、柔軟剤や化粧品などに含まれる人工的な香料によって不快に感じたことのある人は71%にのぼった。また、人工的な香料によって体調不良を起こしたことのある人は36%で、3人に1人以上という高い割合で体調不良を引き起こしていることが分かった。
不快に感じた・体調不良を起こした香料は共に、1位「香水」、2位「柔軟剤や洗濯洗剤」、3位「芳香剤(消臭剤)」。「アルコール消毒薬」や「ハンドソープ」の香料も挙げられており、体調不良経験者のうち45%がコロナ禍で体調不良を起こしやすくなったと感じている。具体的な内容としては、「海外製のハンドソープで、香りがキツくて気分が悪くなった」「人の使っている香水や柔軟剤、整髪料の匂いで、頭痛や吐き気をもよおした事がある」などの声が寄せられている。また、職場や公共交通機関など、個人では防げない場所・形で、他人の香水や柔軟剤等の香料によって不快な思いをしたり、体調不良を引き起こしていることが分かった。
人工的で過剰な香料により体調不良となる「香害」の認知率は71%で、2020年の56%と比べると15ポイント増加しており、認知が広がっている傾向にある。一方で、日常生活で香料付き製品を使用している人は81%にのぼり、香害や香料のエチケットなど社会的理解がさらに必要だと思われる。