2021年06月02日 18:07

パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会(CFPR)は、去る5月27日にオンラインにて報道関係者計25名向けのプレスセミナーを開催した。
イタリアチーズの王様と称されるパルミジャーノ・レッジャーノは、北イタリアの限られた地域のみで、約1000年の伝統を守り、添加物を一切使わずに職人の手により作られている。通常、約2年という長い熟成の間に育まれる深い旨味と独特な食感が特長で、パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会の厳しい審査を合格したものだけがその名を名乗ることができる。
まずパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会、広報担当ファブリッツィオ・ライモンディがチーズ工房よりビデオメッセージを届け、このチーズの特徴や製法、限定生産地域について説明した。次に同協会の広報担当、アンドレア・ロブスキと中継で繋ぎ、事前に参加者に送付した12か月、24か月、36カ月熟成の3種類のパルミジャーノ・レッジャーノのテイスティングを視覚的、触覚的、嗅覚および味覚的に行った。パルミジャーノ・レッジャーノの特性を引き出すための最適温度は、ほぼ室温の約18℃。包丁で切るのではなく、専用のアーモンド型のナイフで一口大に割ると、パルミジャーノ・レッジャーノ独特のザラザラした食感を際立たせることができる。一口大の欠片を二つに割り、割れ目の匂いを嗅いてから味わう。
パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ協会は今回のようにこのチーズの正しい知識や多様性、そして美味しさを伝える啓蒙活動を通じて、より日本での消費拡大を目指していく。