2021年05月27日 17:02

セーラー万年筆は、「キングプロフィットエボナイト 長刀研ぎ万年筆」を、6月5日より発売する。本商品は「エボナイト材」の大型ボディに、「21 金、超大型 長刀研ぎペン先」を備えた万年筆らしい万年筆。

エボナイトとは、世界最古の人工樹脂といわれ、天然ゴムが原料の硬質ゴム。硬く光沢をもった黒褐色のゴムで、外観が黒檀(=ebony、エボニー)に似ていることから「エボナイト」と名づけられた。加工が難しく技術を要するが、インクの耐食性に優れており堅牢で狂いが少ないことなどから、万年筆のボディにも使われてきた。

もともと漆黒だが、黒茶に変色しやすい特性があり、使い込むほどに玄妙な味わいが出てくる。本商品では、このエボナイト軸を一本一本丁寧に削り出し、丹念に磨き上げた。万年筆の大先部分(首軸)までエボナイト材を使用した「フルエボナイトボディ」。エボナイトのしっとりとした感触の心地よさ、深みのある光沢を楽しめる。

また、長刀研ぎは、限られた職人だけが作ることができる究極のオリジナルペン先。ペン先の先端に通常より大きいペンポイントをつけ、長刀の刃型のように長く、角度を滑らかに研ぎ出している。ペンを寝かせると太い線、立てると細い線が書けるという特長があり、トメ、ハネ、ハライなどが多い漢字を美しく筆記することができる。また、同じ字幅のスタンダードペン先と比べると太い線を書くことができ、筆圧をかけなくても滑らかな書き心地を実感できる。希望小売価格16万5000円(税込)。