2021年05月27日 12:50

誠文堂新光社は、6月9日、「職業は専業画家」を発売する。

本書の著者・福井安紀さんは、サラリーマンを経たのち、30歳から絵だけで生活する道へ。45歳のときに、江戸時代の絵師にあこがれ、安価に、すばやくふすま絵を描く「ふすま絵プロジェクト」を立ち上げる。各地の住宅、店舗、ホテル、寺院などでふすま絵、壁画、天井画などさまざまな種類の絵を描き続けている。また、2020年には全国で年間13回の個展も行うなど、画家活動の限界に挑んでいる。福井さんは、30歳のときから20年間、専業で絵を描く画家として、無所属でさまざまな創作活動を展開している。そして、より多くの画家、造形作家、アーティストたちが自立し、創作に専念することを希望して情報交換の場「話します会」を開いてきた。

本書では、創作者が活動するときに直面する「お金」の問題、接客方法など、今まで語られなかった作家の手の内を公開。専業画家を続けている著者の活動や独自の考え方を紹介するとともに、なぜ24時間100パーセント画業に専念することを目指すことが望ましいか、どのように活動を展開させれば本当のプロになれるのか、「自分のお客さん」のつくり方、制作依頼の獲得をはじめ「仕事の取り方」をどのようにしているのか、作品の価格はどのような根拠で設定すればよいか、接客の仕方はどうするかなど、今まで誰もオープンにしてこなかった「美術の世界で生活するノウハウと方法」を丁寧に、わかりやすく解説する。

定価は1980円(税込)。発売日は6月9日。

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