2021年05月24日 17:05

ケニアの首都ナイロビの子会社を拠点に事業用中古車購入に特化したマイクロファイナンスを展開するHAKKI AFRICAは、2021年4月に日本車のエクスポーターとしてアフリカ地域最大手のエスビーティーと事業提携。資金提供を受けた。

先進国に比べて正規雇用の割合が低く、銀行口座やクレジットカードの保有者も少ないアフリカ地域では、配車アプリドライバーに代表されるギグワーカーが銀行系ローンにアクセスすることが非常に難しい。配車アプリドライバーとして働く人の多くは現地の富裕層から毎日車をレンタルする形で仕事をしており、支払うレンタル料の総額は年間50万円にもなる。

一方で、金融関連法の規制が未完成なため、マイクロファイナンス機関が乱立しており、銀行以外のローンでは完済までに利息が元本を上回るなど、利用しづらい状態。そこで同社は信用スコアリングシステム・GPS/Geo-Fenceの活用・返済自動記帳システムという3つのアプローチを用いて、これまでローンを利用できなかった層にリーチ。それとともに、地域最安金利を実現した。

金利が高止まりするケニアでは、金融サービスは誠実に働く人から搾取する機関になっている。同社では、日々誠実に働く人にこそ、より多くの機会を与えたいと考えており、レガシー業界であるケニアの金融市場にデジタルトランスフォーメーションを起こし、中古車ローンシェアNo.1を目指す。