2021年05月20日 15:18

「天夢人」は、5月21日に、「旅と鉄道」2021年7月号「廃線の秘密2021」を刊行する。本号では、自然の中を歩ける、勾配も少ない、鉄道の遺構の発見が楽しいなど、密かなブームとなりつつある廃線を大特集する。
メインルポにはトンネル探究家の花田欣也さんが初登場。廃線トンネルの楽しみ方をアドバイスするとともに、2泊3日でトンネルを訪ねる旅へと案内している。今回めぐったトンネルは合計17カ所。篠ノ井線旧線跡と信越本線旧線跡に残るトンネル、新潟県上越市と糸魚川市にまたがる北陸本線旧線跡を自転車道として整備した久比岐自転車道のトンネル群、そして神岡鉄道跡を訪ねている。巨大な遺構が残り、それを触れて、見て、体感できる、廃線探訪の醍醐味のひとつであるトンネルを、花田さんが万感の思いで綴る。
花田さんのルポのほかにも、全国の7カ所の廃線跡を取材し、その探訪記を掲載。NHK連続テレビ小説「エール」にて、主人公(古関裕而がモデル)がふるさと福島の歌として作曲した「高原列車は行く」の舞台となった磐梯急行電鉄(沼尻軽便鉄道)跡。しだれ桜が満開の日中線跡、ふたつの会津の廃線跡を、駅を追うように訪ねている。
そのほか八ツ場ダム周辺の吾妻線旧線跡、古びたホッパーが印象的な長野原線(吾妻線太子支線)太子駅跡、岡山の下津井電鉄跡と井笠鉄道跡、八角形の不思議なトンネルが印象的な熊本の熊延鉄道跡を取材し、今の姿を臨場感あふれる写真とともに伝える。特別定価1320円(税込)。