2021年05月18日 11:38

オリックス資源循環は、小川地区衛生組合と可燃ごみ処理業務委託に関する協定を締結した。

本件は、複数自治体で構成する組合が公設のごみ焼却施設を閉鎖し、長期にわたり民間事業者へ可燃ごみ処理を委託する業界でも珍しい取り組み。小川地区衛生組合は、同社所在の近隣自治体である埼玉県比企郡小川町、嵐山町、滑川町、ときがわ町および秩父郡東秩父村で構成されている。今回の協定は、この5町村から排出される一般廃棄物のうち、家庭系および事業系可燃ごみの全量を2022年4月から10年間、同社が運営開始を予定する乾式メタン発酵バイオガス発電施設を主たる処理施設として処理業務を行うことの基本事項を定めたもの。

小川地区衛生組合は、比企郡小川町にごみ焼却施設を保有・運営しているが、同施設は竣工後45年が経過し、老朽化が課題となっていた。この課題の解決策として、同組合は民間事業者への委託方針を決定し、公募型プロポーザル方式による企画提案を経て、3月に同社を事業者として内定した。

同社のバイオガス発電施設は、食品廃棄物などの可燃ごみをメタン菌により発酵させ生成したバイオガスを発電燃料とする再生可能エネルギー発電施設。可燃ごみを焼却処理せずにエネルギーとして活用することで、ごみ処理におけるCO2排出量を低減する。また、同施設のバックアップとして同社が運営する廃棄物高度処理施設(寄居工場)や外部の一般廃棄物処理施設と相互に連携することで長期にわたる廃棄物処理の安定性・継続性を確保する。

オリックス