2021年05月17日 10:15

GMOグローバルサインは、プロドローンとドローンの通信セキュリティ強化のための実証実験を5月14日より開始した。

両社は、2020年11月にドローンの社会実装に向け、「通信・制御」のセキュリティ強化における技術供与に関して基本合意をした。両社は今回の実証実験を通して、通信のセキュリティが強化された安心・安全な空の交通インフラ整備としてのドローンの社会実装の実現を目指す。

ドローンの社会実装に向けた政府の最新のロードマップによると、2022年に小型無人機(ドローン)の有人地帯における目視外飛行(Level4)を実現することを目標に据え、環境整備・技術開発が進められるなど、空の交通インフラとしてのドローン整備の動きは加速している。一方で、ドローンの運用時における機体・操作システムの「乗っ取り」や、機体から送られる通信データの「改ざん」「盗聴」などのセキュリティリスクへの対策が課題となっている。両社は、将来的に実現される目視外飛行を見据え、ドローンの通信セキュリティ強化を図るため、今回の実証実験を行うこととした。

実証実験では、GMOグローバルサインの電子証明書が格納されたセキュリティチップをプロドローンのドローンに搭載し、ドローンのコントローラー・機体の相互認証と通信の暗号化を行うほか、ドローンからのデータ送信の暗号化を行う。また、プロドローンが進めているドローンの運用時における各種データの秘匿技術開発に対し、GMOグローバルサインの電子証明書の無償提供を行い、セキュリティ技術に関する幅広い情報も共有する予定だ。

GMOグローバルサイン / プロドローン