2021年05月06日 08:34

出雲観光協会は、出雲市内の名所を案内する「出雲周遊観光タクシー うさぎ号」にガイドとして「JAL 客室乗務員」の乗務を予定しており、4月に研修を実施した。
出雲周遊観光タクシー「うさぎ号」は、2020年9月にスタート。専属ガイドが1名同行し、出雲市内において通常のツアーでは訪れない場所や、公共交通機関では訪れにくい場所へ、タクシーならではの小回りをきかせて案内する。
3月26日、出雲市とJAL(日本航空)は「出雲の観光イメージアップ事業」として、同社客室乗務員が「うさぎ号」のガイド等として出雲市内の観光業務に従事する事業を発表した。「JAL ふるさとプロジェクト」の活動において、20名の客室乗務員が「JAL ふるさと応援隊」として、毎週火水木曜日、1名ずつ出雲市内の観光業に従事する。JAL客室乗務員が観光タクシーにガイドとして乗務することは、国内初の取り組みとなる。
ガイドを務めるには、出雲市のことはもちろん出雲神話や歴史に関する知識の習得が欠かせない。このことから、4月に客室乗務員20名を対象にガイドとしての知識や素養などを身につけてもらう研修を実施した。デビューは5月4日を予定していたが、緊急事態宣言の発令により延期となった。今後、新型コロナウイルス感染拡大の状況を見ながらの従事開始となる。
おもてなしのプロフェッショナルである客室乗務員が観光業務に携わることで、出雲の観光イメージアップにつながるとともに、そのスキルを参考にしながら出雲市全体のおもてなしレベルが向上していくといった相乗効果が生まれることが期待される。