2021年04月19日 18:49

世界文化社は、書籍「京都 古民家カフェ日和」を4月16日に発売した。
幾年の時を感じさせる木の風合いや職人の凝った意匠。古民家の美しい空間を存分に楽しめるカフェは、本能的な懐かしさと安らぎを与えてくれる空間だ。そんな古民家カフェの魅力をたっぷり紹介した書籍「東京 古民家カフェ日和」(2019年)が好評を博し、このたび京都版となる「京都 古民家カフェ日和」を刊行した。本書は、築50年以上の建物を転用・再生した京都のカフェを取り上げた案内書として、京都にある古民家カフェのこの20年を俯瞰する決定版。建物のかつての姿は、京町家、お茶屋さん、銭湯、旅館など。築250年にもなる茅葺屋根の家から昭和住宅まで、古都の路地で歳月を重ねてきた43軒の物語を紹介する。
いわゆる観光名所をまわるのも楽しみのひとつだが、京都の裏路地にたたずむ生活空間の中に、ただ「居る」という贅沢な時間を過ごせるのが古民家カフェの魅力。本書では、幾多の人の手が入り、京都という街を見守り続けた建物と店主との出会い、店のコンセプトなどを、著者の川口葉子さんが丁寧に取材。こだわりの珈琲やスイーツの魅力だけでなく、古民家と店主の物語を味わえる1冊となる。
「七条仏所跡」の程近くにあるのは、大正元年に借家として建てられた古民家カフェ「aotake」。和紙で隠れていた土壁を補修し、古い町家の解体工事現場へ幅の狭い床板を譲り受けに行ったという洗練された室内に、銘柄を厳選したお茶の香りが広がる。
「京都 古民家カフェ日和」は4月16日に発売。定価1650円(税込)。