2021年04月19日 12:04

アイテスは、これまで培ってきたセンシング技術と太陽電池の故障解析の技術を応用し、従来専門技術者が現場で行ってきた太陽光発電システムの安全にかかわる電気試験を無人で行うPV遠隔安全診断技術を開発した。

同技術は太陽光発電システムのストリング回路を毎夜自動で計測し、その計測データをIoTによりWebクラウド上に蓄積。計測データは、同社が開発した診断アルゴリズムにより太陽光発電システムの健全性を診断し、従来の発電電力を監視する遠隔システムでは発見できなかった異常を早期に発見し、管理者へ通知する。これにより、PPA(「発電者と電力消費者の間で締結する電力販売契約」のこと)を含めた太陽光発電事業を実施するうえで安全を担う管理者は、遠隔で管理している複数の太陽光発電システムがアーク放電等の重故障となる前に早期の異常発生またはその予兆に気づくことができ、適切な駆け付け対応を行うことが可能となる。

同社は、今回開発した診断技術を「予知保全」と呼ばれる太陽光発電システムの新しいリスクマネジメントに活用するべく、東北電力と共同で実用化に向けた実証実験を行っている。この技術の活用により、同社は太陽光発電分野のスマート保安を実現し、長期にわたる安定的な稼働と再生可能エネルギーの普及への貢献を目指す。

5月14日には、本件に関連するオンラインセミナー「スマート保安、電気点検の無人・省力化を目指す!PV遠隔安全診断技術」を開催。これまで同社が開発を行ってきたPV遠隔安全診断技術の概要と、東北電力と共同で行っている実証実験の成果を伝える。

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