2021年04月05日 14:14

本の学校は、3月31日、「個人ではじめるための書店開業テキスト」をPDF形式で無償公開した。
認定NPO法人本の学校は、今井書店の三代目・今井兼文さんの遺志により、書店業における職業訓練の学校を作る目的で1995年に設立。店舗の運営や講座開設などの事業を行ってきた。2012年より、より中立的かつ横断的な立場で「本との出会い創り」を目指すために、特定非営利活動法人(NPO)として独立。現在は山陰と東京の2拠点体制で、「本との出会いを創り、育てるために」、出版関係者向けのセミナーやシンポジウムの運営、地域読書推進活動などを行っている。
本の学校は、マイスター制度のあるドイツの書籍業学校をモデルにスタートし、これまでさまざまな研修やセミナーを開催してきた。書店や図書館、出版社などで働く人々が集う場として活動を続けているが、新しく本屋をはじめたい人の手がかりになるようなものが必要ではないか、という思いから、このテキストを編んだ。
「個人ではじめるための書店開業テキスト」は、個人を対象に「1000万円の資金で30坪程度の新刊書店を開業する」ために必要な情報、ノウハウ、経験者インタビューなどを掲載。今後は本テキストによる講座も計画している。自分のプランを実現するにはどのような手順が必要なのか、収支はどのぐらいを見ておけばいいのか。そうしたことをシミュレーションするためのテキストとして、あるいは別のプランを加えるときのヒントやてびきとして活用できる。
ダウンロードは無償。公開日は3月31日。