2021年03月29日 11:33

誠文堂新光社は、4月13日、「マンガでわかる日本料理の常識」を発売する。

本書は、日本料理を日本の風土や民俗、科学、歴史の視点から、ときに欧米との比較を交えて紹介する。さらに、本を読むのが苦手という若い人たちでも楽しく読み進められるように、マンガやイラストを盛り込み、3人の登場人物(親方、親方の下で日本料理の修行をするフランス人・エマ、親方の孫で日本料理人志望の男子高校生・学)が案内する形式になっている。

1章ではまず、日本の風土が日本の食文化を決定づけたことに注目。雨量が多く山がちな国土だからきれいな水が豊富で、それが生食を可能にし、繊細なだしの文化を生んだこと。森林資源に恵まれ漆があったことが、器を手に持って口づける食べ方を定着させたこと。四方を海で囲まれ、生で食べられる魚に恵まれたこと、などを追っている。2章では、日本の饗応料理の歴史を辿る。おかずや台所の語源、食前に「いただきます」と手を合わせる習慣、結婚式の三々九度や、食い切りの形など、現在の私たちの生活に残る痕跡から、各時代の料理の様式を学ぶ。

3章では、1章、2章で学んだ知識をもとに実践。会席料理を食べる際のポイントや器の基礎知識について学ぶ。続くマナー編では、料亭などへ行った際に役立つ部屋の造りの基礎知識や、食事をする際に間違いやすい事柄をクイズ形式で紹介する。日本料理に関わる人、根拠や背景を知りたい人、日本の食文化について知りたい人、必見の一冊だ。

定価は1760円(税込)。発売日は4月13日。

書籍紹介ページ