2021年03月24日 17:12

ブルーイノベーションは、独自開発したドローンポートとクラウドを連携させた、迅速な災害対策を支援する「災害用ドローンポートシステム」の実証実験を、3月23日に大分県日田市で実施した。
災害時、人命救助のリミットは発災から72時間とされている。災害対策本部は発災直後速やかに安否や避難状況を把握することが求められる一方で、医薬品や通信機器など避難所のニーズに応じた支援物資の輸送体制を構築する必要がある。そこで期待されているのが、陸上輸送が困難な状況における、災害時物流としてのドローンの活用。
ブルーイノベーションが開発した本システムは、これら災害時情報の発信と関係各所間での共有、それに基づくドローンによる物資輸送の運航を一元運用・管理するもの。道路遮断などの影響を受けないドローン輸送が必要最小限の体制・人員で実施できるようになり、救援物資輸送の迅速化と作業負担の軽減、ひいては地域住民への速やかな安全安心の提供が可能となる。
今回、このドローンポートとクラウドを連携させ災害用に応用展開。災害発生時の緊急情報の発信と共有、ドローンによる救援物資輸送の自動運航までの一連のオペレーションの統合運用・管理が、本システムひとつで可能になることを実証した。ブルーイノベーションは、今後も本システムを活用した災害時支援システムの実証実験を重ね、2022年4月以降の実用化を目指す。