2021年02月05日 17:09

日本緑内障学会では、緑内障の認知と啓発に向けて、各地のランドマークや医療機関をグリーンにライトアップする「ライトアップ in グリーン運動」を、世界緑内障週間(3月7日~13日)に合わせて展開する。

緑内障は、進行性の眼の病気。初期から中期には視力は良いものの視野が次第に欠けていき、進行すると日常生活に支障をきたすようになり視覚障害に至ることもある。日本の視覚障害の原因疾患の1位が緑内障であり、特に、高齢になって視覚障害の段階に達してしまう人数が増加していることが報告されている。一方、緑内障の治療法としての薬剤や手術方法の選択肢は増えている。大切なのは、「早期発見」をすること、「継続治療」することだが、緑内障の初期・中期には自覚症状が無いので罹患していることに気づかない場合も多く、また治療の中断につながることがわかっている。

日本緑内障学会では学術研究活動とは別に啓発活動も重要な事業と考えている。世界緑内障週間とは、世界緑内障連盟が実行組織となって、2008年から世界一斉に行われてきた緑内障啓発のための国際的なイベント。日本においても、講演会や眼科検診等を行ってきたが、もっと多くの人に緑内障に関心を持ってもらう事を目的に、2015年から各地の公共機関の「ライトアップ in グリーン運動」を開始し日本緑内障学会の公式事業とした。現在では公共機関だけではなく、多くの医療機関やその他の施設に広がり、参加総数は262カ所(2月3日現在)、今後も海外も含めて参加施設は増える予定だ。

実施日時は3月7日~13日。

日本緑内障学会