2021年01月06日 18:16

茅野市は、オンデマンド交通サービスを使った公共交通の実証実験を開始する。

学生の送迎をする親御さんの負担軽減や、道路渋滞軽減のための通学に便利なバス運行、AIを活用した乗合オンデマンドタクシーによる実証実験を令和2年12月7日に開始。この事業は、国土交通省の令和2年度日本版MaaS事業に応募し、38事業の一つとして選出された。

茅野市は、第2次地域創生総合戦略の策定に向けて新しい地域交通の在り方を議論してきた。自家用車での移動比率が高い茅野市では、高齢者の免許返納、仕事中で親の通院や介護の送迎ができないといった交通課題が顕在化。これらの課題解決を図るために、AIオンデマンド交通を導入したハブ&スポーク型の地域公共交通体系への転換を図っていく方向性が示され、AIオンデマンド交通の実証実験の導入に至った。

通学バスの実証運行路線(実証運行による試験的な運行路線)は、茅野駅~本町5丁目~粟沢橋~ピアみどり。運行期間は、令和2年12月7日~令和3年5月31日まで。※土曜日・日曜日・祝日は運休。通学の電車の時間に合わせて朝夕それぞれ4便の運行を行う。料金は年齢を問わず、1乗車につき150円。乗合オンデマンドタクシーは、スマートフォンアプリ「のらざあ」、または、コールセンターのオペレーターが電話にて利用者からの配車予約を受け付け、AIが乗合タクシーを配車。利用者は運行エリア内であれば、どこでも乗降が可能となる。