2020年12月14日 07:26

佐賀県を拠点に活動するヘルスサポーターズイノベーションは、自宅にいながら助産師などの専門家と話ができるオンライン相談を無料で実施している。
出産の高齢化に伴い、産後に心身の負担を抱える人が増えている。さらに祖父母の高齢化、転勤族の増加、核家族化、母国を離れて出産する外国人など、周りに支援者がいない人が多く存在する。また、近年、全国の産婦人科・産科のある一般病院は減り続け大病院に集約化される傾向にある。身近に頼れる産前産後ケア専門家がいないことも、母親が感じる産みにくさや育てにくさの一因となっていると考えられており、さらにコロナ禍で孤立に追い打ちをかけられている妊産婦、乳幼児を育てる家族の支えになりたいと本サービスを開始した。
2021年3月までは、みてね基金の助成を受けたことにより無料でサービスを実施しており、居住地や利用回数、子どもの月齢などの制限なく利用できる。幅広い相談時間や、腰痛や骨盤の悩みを専門とする理学療法士、10人に一人とも言われている、父親の産後うつを予防するための先輩パパなど、多彩な分野のアドバイザーが相談に応じるのも特徴の一つ。
4月以降は全国の行政、企業、産婦人科など契約を結んだ組織に属する人が無料で利用できる仕組みに切り替える予定でシステムの開発を進めている。同時に、アドバイザーも募集しており、全国の産後ケア専門家に参加を呼びかけている。