2020年11月16日 09:38

誠文堂新光社は、11月13日、「直熱管アンプ放浪記 2007-2018」を発売した。

本書は雑誌「MJ無線と実験」2007年1月号~2018年10月号までに発表された佐久間駿さんによる計38本の製作記事を収録している。著者の佐久間駿さんは2018年12月に急逝するまで、千葉県館山市でレストラン「コンコルド」を経営するかたわら、雑誌「MJ無線と実験」に長年にわたり数多くの真空管アンプを発表した。日本のみならず海外(イタリア、フランス、アメリカ)でも試聴会を成功させ、海外メディアで大きく取り上げられた。筆者の製作したアンプを聴くために日本のみならず、世界中から多くのオーディオファンが「コンコルド」を訪れた。

本書では、自作の詩、著者が影響を受けたボードレールなどの詩や文学、ジャズ、クラシック、歌謡曲、パチンコ店で聴いた音楽、レコード、映画、「コンコルド」を訪れる人々との交友、執筆当時の身辺の話、若い日の思い出など、読む人を惹きつけてやまない巧みな文章で語られるさまざまなエピソードを通して、著者の追求したトランス結合アンプの製作風景に触れることができる。また、本文中には著者のポートレートや著者にまつわる写真も数多く掲載した。

定価は7000円(税抜)。発売日は11月13日。

書籍の購入はこちら(MJ無線と実験オンラインストア / 誠文堂の直売所