2020年11月06日 15:03

真美堂手塚箔押所は、視覚障害のある人と晴眼の人が一緒に使える「バリアフリーカレンダー2021」を、11月7日より発売する。
「バリアフリーカレンダー」は、視覚障害のある人と晴眼の人との穏やかな共生をコンセプトに、バリアフリーに配慮した使いやすさと、飾る空間に自然と溶け込むシンプルなデザインが特長のカレンダーだ。
視覚障害のある人の中で、点字を読める人は1割程度といわれている。とくに近年では、加齢や病気などを理由に中途視覚障害になる人が増えていることからも、大人になってから点字を習得することの難しさがわかる。全盲・弱視など見え方が異なれば、読む・書く手段も人それぞれ。バリアフリーカレンダーでは、点字の読めない人でも浮き出た文字・数字に触れることで認識できる「タクタイル文字」を特殊加工で紙に表現し、目で視て・指で触って読むことを可能にした。
さらに、視覚障害のある人と晴眼の人が共に使いやすいことはもちろん、デザインにも優れたカレンダーであれば、一緒に過ごす時間や飾る空間をより心地の良いものにできないか。そんな想いから、アートディレクター・関宙明さん(mr.universe)と協業で2015年版から製作をスタート。以来、これまで多くの人に好評となっている。バリエーションは、オレンジとグレーを組み合わせた、やさしい配色と美しいコントラストが印象的な「カラータイプ」と、印刷のない真っ白な紙に浮き出し加工を施した「白地タイプ」。
価格は3200円(税抜)。売上げの一部はアイメイト協会へ寄付する。