2020年11月06日 15:01

新潟県長岡市とちとせグループは、同グループが農業のコンセプトとして掲げている、農地の生態系を維持することで美味しく栄養価が高い作物を持続的に作り続ける「千年農業」を拡げる活動の日本第1弾としてコラボレーションを開始した。
長岡市は、自然環境への配慮と市民の生活環境向上の両立を目指し、限りある資源を循環・有効利用するために、農業をはじめ様々な形でバイオに関する取り組みを行なっている。ちとせグループは、千年先まで人類が豊かに暮らせる環境を残すべく、主に日本と東南アジア全11社で活動するバイオベンチャー企業群だ。
今回、「千年農業」の取り組みを日本で拡げていくための第1弾として、ちとせグループは国内2位の水稲作付面積を有し、バイオエコノミーに対して積極的に取り組んでいる新潟県長岡市とのコラボレーションを開始した。
作物に適した健全な土壌を維持するためには土壌中の微生物の活性度合いを把握することが重要。そのため、ちとせグループでは土壌中の多種多様な微生物の動態を、バイオの視点から定量的に解析することで健全な土壌を科学的に評価している。今回同グループは「千年農業」の取り組みの一環として、長岡市農水産政策課とともに市内の米農家を回り、土壌環境の調査を実施。調査の結果、すべての圃場について生態系を豊かにし、それを維持することまで配慮された土壌であることが確認されたため、この圃場で生産されている長岡市のブランド米である金匠米が日本で初めて「千年農業」の認証を取得した。「千年農業」金匠米は11月7日より販売を開始する。