2020年10月15日 11:48

センシンロボティクスは、大豊産業と共同で採卵鶏舎の「自律走行型ケージ監視システム」を開発した。
センシンロボティクスは、企業や社会が抱える課題を、ドローンをはじめとするロボティクス技術で解決する社会インフラDXのリーディングカンパニー。大豊産業は、近年では新エネルギーやIoT、ロボットビジネスにも注力し、資材を扱う商社機能と技術者を擁したエンジアリング機能を併せ持つ「技術商社」として事業展開を図っている。
採卵鶏舎内は多層式飼育の為、くるぶしから頭上まで目視の確認が困難な場合が多くある。目視で死亡鶏を確認するには、時間もかかり、また薄暗く臭気があり羽埃の舞う作業環境であるため日々必要である巡回点検の障害となっている。この監視が疎かになり、発見が遅れてしまうと、疫病の蔓延、腐敗卵の流出(死亡鶏により自動採卵が妨げられ腐敗)につながる可能性が高くなる。
「自律走行型ケージ監視システム」は、鶏舎を自動巡回するロボットが採卵鶏舎内を自律走行巡回し、可視光カメラとサーモカメラによるAI解析で死亡鶏を早期発見し採卵効率(腐敗卵流出防止)を向上。AIによる画像の1次判定に加え、サーモカメラによる2次判定を実施し、高い検出精度を実現する。同システムの導入により、死亡鶏発見のための巡回が不要となり、通知のあった死亡鶏の除去作業のみとなるため、ケージ内異常を早期に発見、衛生面・防疫面を向上させ、労力を大幅軽減することが可能になる。