2020年10月12日 12:54

CryptoPieは、松島清光堂と共同で、次世代の押印記録システム「Iohan」を開発した。
昨今、印章業界において、テレワークやDXの取り組みによって、脱ハンコや印鑑のDX化の話題がしきりに取り上げられている。電子印鑑なども多く普及してきているが、現在は印鑑と電子印鑑は二極化してしまっており、これらは共存できていない。
CryptoPieはブロックチェーンの技術を用いた新規事業開発の支援を行っており、これまでに400以上のプロジェクトの支援・監査を行っている。今回、さまざまなプロジェクトの支援を通して培ってきた知見を基に、IoTとブロックチェーンの融合技術に着目し、印鑑本体の押印事実を位置情報や回数、タイムスタンプなどの情報とともにブロックチェーンに記録・共有させる特許出願技術を発明した。
「Iohan」では当該特許技術の活用により、実物としての印鑑とデジタルを共存させることが可能。印鑑での押印事実を、位置情報やタイムスタンプと共にブロックチェーン上に保管することができる。押印事実の履歴管理は、別途専用のスマートフォンアプリによって管理可能だ。
「Iohan」は印鑑を廃止するのではなく、日本において古くから歴史のある印鑑をデジタルと結びつけるためのプロダクト。「Iohan」の普及を通して、印章業界におけるDX化の課題を最善の形で解決へ導くことが期待されている。印章業を営む創業98年の松島清光堂とCryptoPieは、プロダクトの目的である実物としての印鑑とデジタルが共存する世の中を目指していく。