2020年10月05日 08:54

QUANTUM(クオンタム)は、モルテンと共同で開発した日常を旅するクルマイス「Wheeliy(ウィーリィ)」が、2020年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)を受賞した。

「Wheeliy」は、障がいがあっても多くの介助を必要とせず、アクティブに活動する人向けのクルマイスだ。未来のビジネスを生み出すことにこだわるスタートアップスタジオのquantumと医療・福祉機器メーカーのモルテンが共同開発した。quantumはコンセプトの設計とプロダクトデザインを全面的に担当。視力を矯正する器具であった眼鏡が、暮らしやファッションの中で当たり前の存在である「メガネ」になったように、車椅子の枠を超え、街の景色になる「クルマイス」を作りたい。そんな思いに基づいて開発した「Wheeliy」は、車椅子に不慣れな人がどう操作すればいいか直感的に理解できるようにアクセントカラーのイエローを配置するなど、周囲のサポートも含めたクルマイスでの快適な移動を追求したデザインになっている。

「車いす生活者にとって、究極に移動しやすい車いすとはどういう存在か」を追求して開発した「Wheeliy」は、車いす自体の性能に加え、乗っている人だけでなく、いつも付き添う介助者、そして時には、車いすに慣れない介助者も含む他者のサポートのしやすさにも注目し、プロダクトに落とし込んだ点を高く評価された。「Wheeliy」としては、「iFデザインアワード2020」「レッド・ドット・デザイン賞2020」の受賞に続くデザインアワード受賞となる。

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