2020年10月01日 16:28

インテージリサーチは、自主企画「サブスクリプション・サービスの認知度、利用意向に関する意識調査」を実施した。それによると、本調査で提示した循環経済型サブスク10分野の認知度は38.4%、利用率は14.6%。20・30歳代女性の認知度が高く、特にファッション分野では、トレンドに敏感な層やリユース品を使用することへの抵抗が薄い世代が、市場をけん引していることが推察される。

また、サービス利用者は今後の継続・利用意向が高いため、未経験の人に「お試し」などの機会を提供することで、循環経済型サブスクの利用が広がる可能性が見えてきた。

さらに、サービスの分野によっては、実際に利用している人が利用していない人に比べ、環境負荷の低減のメリットを2倍高く感じていることが分かった。加えて社会課題の解決への意識との関連を見ると、「環境負荷の低減」を循環経済型サブスクのメリットとして捉えている人は、「フードバンク」の認知度も高くなっている。

これらの結果から、循環経済型サブスクのサービスを増やすこと、「お試し」などで利用の機会を提供することによって、環境や社会に対するメリットへの「気づき」が拡大する構図が浮かぶ。サブスクは現在、比較的若い世代への受容性が高いビジネス市場であり、今後、幅広い世代に対して利便性の高い循環経済型のサービスを充実させることで、認知度の向上とともに社会的メリットの増大が期待できるのではないかと考えられる。