2020年09月30日 13:08

シンテゴンテクノロジーは、伸張性のある紙を使った立体成型充填機「TPU1000」の販売を開始した。
シンテゴンテクノロジーは、グローバルに事業展開するプロセス・包装機械のリーディングサプライヤー。ボッシュの包装機械事業部門であったボッシュパッケージングテクノロジーとして50年にわたり、医薬品および食品分野における技術を中心に事業を展開し、1月よりヴァイブリンゲン(ドイツ)に本社をもつ企業として独立した。
昨今、サステナブルに向けた取り組みとして3R(Reduce・Reuse・Recycle)の考えから、環境に配慮した容器包装の開発が世界的に進んでいる。紙は伸びないため、製紙された紙から形を作ることは困難とされていたが、スウェーデンの製紙メーカー、ビルルドクロスナス社が開発した伸張性のある紙を用いることで、立体成型できる包装を実現した。金型で紙をプレス加工し、製品を充填、シール、カットまでの工程を1台の機械で行う。従来では考えられなかった製品と包装が一体となった新たなデザインが可能となる。化粧品、食品、電気小物など幅広い産業での活用が期待され、充填製品は固形物だけではなく液体にも対応する。
同成型充填機は、ドイツの包装産業で最も権威のある2020年ドイツ・パッケージングアワードにて入賞。多様な容器形態に対応可能で、高度な包装加工技術とシンテゴンのサステナブルに取り組む姿勢が高く評価された。日本法人(シンテゴンテクノロジー)では、同成型充填機によるサンプル製作サービスを開始した。