DMM.comとグリーンリバーホールディングス（GRHD）は、太陽光利用型植物工場「Veggie」を埼玉県深谷市に設置し、移動可能な水耕栽培装置の実現性評価を目的とした実証実験（深谷PoC）を10月より着工する。

2019年10月、埼玉県深谷市が主催した農業課題を解決する技術や事業プランを全国から募るビジネスコンテスト「ディープバレーアグリテックアワード2019」のプロダクト部門で、GRHDが最優秀賞を受賞し、2020年4月に同市の出資を受け入れた。今回、深谷市の農業課題の解決に向け、「スマートシティ構想を見据えた新しい農業」の構築を目指すGRHDと、同社の理念に賛同したDMMは、Veggieを用いたPoC（Proof of Concept）を深谷市にて、「深谷PoC」として共同事業を実行していく。

Veggieは、移動可能な小型の農業用鉄骨ハウスとしてGRHDグループが2016年に開発し2020年まで（3年間）試験稼働を行ってきた。縦型水耕栽培装置（Bi-Grow）、養液管理装置、空調機等を搭載し、トラックなどで移動できるため、設置場所を選ぶことなく水耕栽培を稼働することが可能だ。「深谷PoC」は賃貸型での水耕栽培装置の運営を想定しており、設備など動産の保有をDMMが行い、農業主体者については、GRHD傘下の農業ベンチャーであるグリーンラボと地元企業を予定している。

「深谷PoC」は10月より着工・2021年1月本格始動し、約2年の実証期間を予定。評価性指標達成後には「深谷PoC」モデルを全国の自治体に展開していく。

DMM / GRHD