2020年09月25日 12:23

尾畑酒造は、廃校を酒蔵として再生させた「学校蔵」で仕込んだ日本酒「学校蔵」を10月1日より発売する。

1892年創業の尾畑酒造は、米、水、人、そして佐渡という四つの宝の和をもって醸す「四宝和醸(しほうわじょう)」をモットーとして酒造りを続け、朱鷺の住む環境に配慮した酒米や、棚田保全に貢献する棚田米での酒造りにも取り組んでいる。

日本では少子化の影響で廃校が増え続けている。文科省の「廃校発生数・活用状況 廃校活用に関する手続について」によると、小中高あわせた公立学校の年度別廃校発生数(2018年5月1日)は15年間で7583校。学校は地域コミュニティの中心でもあり、廃校の活用は各地域でも重要な課題となっている。そんな中、佐渡島でユニークな廃校活用を行い、国内外で注目を集めているのが「学校蔵」と呼ばれる小学校。少子化のため廃校になった小学校を、地元の老舗酒蔵である尾畑酒造が第二の酒蔵として2014年より再生活用をしている場所だ。

6年目を迎えた今年、「学校蔵」は内閣府の「日本酒特区」第一号として認定され、新酒「学校蔵」の3つの味わいが、10月1日より順次発売となる。純米酒、純米大吟醸、山廃純米の3つの味わいを、それぞれ火入れ、生酒、にごり生などのスタイルでリリース。学校に多様な生徒たちが集まるように、「学校蔵」のお酒も個性豊かな味わいが揃った。

価格は、「学校蔵2020純米酒」720ml 1600円、1800ml 3200円、「学校蔵2020純米大吟醸」720ml 2400円、「学校蔵2020山廃純米」720ml 1700円、1800ml 3400円(すべて税別)。

尾畑酒造