2020年09月07日 16:17

招福門が運営する横浜中華街「招福門(しょうふくもん)」は、同店の香港飲茶食べ放題フロアにおいて、新型コロナウイルス感染症の予防対策として、AIを活用した非接触型自動配膳ロボット「T5(ティーファイブ)」導入の実証実験を開始した。

「招福門 横浜本店」は、横浜中華街の南門シルクロード中央に位置する地下1階から6階まで総席数550席を誇る大型広東料理店。同店では、利用者にストレスフリーで食べ放題を楽しんでもらうために5年ほど前よりタッチパネル「テーブルトップオーダー(TTO)」を導入した。そのため今回のコロナ禍におけるソーシャルディスタンスの取り組みで、注文のプロセスを非接触化することについてはスムーズに実現することができた。そこに、最も接触率が高い配膳や下膳のプロセスを「T5」に担わせることで、着席から会計までの間、非接触のまま利用することも可能となる。

KeenOn Robotics社製の自動配送ロボット「T5」は、マルチセンサーと最新のSLAM技術で停止位置の誤差は10mm、自立走行、障害物を自動回避、エレベーターの乗降、到着後のお知らせ(音声)、顔表情でのコミュニケーションなどを実現する。

横浜中華街では数あるオーダー式の食べ放題があるが、「TTO」を採用している店舗は同店を含め数店舗、自動配膳ロボットについては本稼働すれば同店が初となる。この「T5」の導入は決してITを使った効率化や省人化を目的としたものではなく、横浜中華街にあるレストランとして、同店の取り組みを再認識してもらえる切っ掛けになればと節に願っている。

走行動画(公式YouTube)