2015年03月09日 22:13

河出書房新社は、幻の画家といわれる橘小夢の全貌に迫る書籍「橘小夢 幻の画家 謎の生涯を解く」と、初の画集「橘小夢画集 日本の妖美」を発刊する。
悲劇の画家と言われる橘小夢(たちばなさゆめ)は、大正~昭和初年代を中心に活動した画家。日本の伝説に語り継がれる美しくも妖しい世界を好んで描き、一部の愛好家から熱狂的な支持を受けた。しかし、関東大震災による原画の焼失や、編集者による原画の紛失、さらには発禁処分を受けるなど、現在まで残された作品は少ないとされていた。
ところが近年、あるテレビ番組で高い評価を受けたこときっかけになり、特集本の刊行や展覧会の開催など、再評価の機運が高まっているという。さらに、初期の作品が出身地の秋田で多数見つかった。
発売日は3月27日。体裁と価格は2冊ともにB5判144頁、3,700円(税別)。