2020年07月20日 16:40

Smart119は、同社が開発・運用を手がける救急医療支援システム「Smart119」が千葉市消防局に採用された。
同社は、現役救急医が設立した千葉大学医学部発ベンチャー。『今の「119」を変える』ため、千葉県千葉市が実施したアプリケーションおよびシステム利用に関する入札「次期救急情報共有システム賃貸借」を落札し、4月24日に契約を締結した。5月の賃貸借開始後、システムのテスト運用を経て、7月20日よりちば消防共同指令センター、同局の救急車25台に搭載され、実際の救急医療現場で救急情報共有システム「Smart119」の本運用が開始される。
「Smart119」は、日本医療研究開発機構(AMED)の研究開発事業を通じ、千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学と共同で、救急・消防の現場の要望を踏まえて開発された。119通報による救急出動件数は「増加傾向」であり、「効率化・最適化」が必要とされ、日本全国共通の「社会的課題」となっている。その大きな問題として、現在119通報から救急隊が駆けつけ、病院へ搬送するフローは、アナログ・リレー方式となっており、結果として情報制限とたらい回しが起きている。そこで「Smart119」は、ちば消防共同指令センターに入った119番通報の情報をタブレット端末に入力、即時に医療機関による受け入れ体制を確認し、患者の情報を救急隊に共有できる体制を整えた。