2020年07月17日 11:47

伊藤園は、緑茶用途拡大検証の取り組みとして、緑茶原料から抽出した「茶カテキン」を使用した製品を開発する。
近年日本では、生産者の高齢化等を要因に、茶農家や茶栽培面積等が減少を続けている。また現在、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の拡大は、生産者を含めた日本のお茶業界も大きな打撃を受けることとなった。そこで同社は、お茶業界全体の一層の活況に貢献することを目指し、飲む・食べる以外の用途拡大を目的とした「緑茶」の取り組みとして、お茶に含まれる「茶カテキン」を使用した製品の開発強化に取り組む。製品は、同社が長年培ってきた茶殻を工業製品に活用する「茶殻リサイクルシステム」のノウハウをいかしながら、これまで一緒に茶殻製品を開発してきた取引先の協力の下、開発を強化していく。
この第1弾として今回、フランスベッドの協力を得て開発した「枕カバー」、およびミズノの協力を得て開発した「ヨガマット」を展開。どちらもコロナ禍を経て、ますます関心の高まりが見込まれる「健康」をサポートする製品だ。今回展開する2つの製品を皮切りに、7月末にはハンカチタオルを展開、また今秋には衣料品やマスクの開発も予定しており、今年度中に5~10品目程度への拡大を見込んでいる。これら製品は、同社販促キャンペーンのプレゼントとして活用していくほか、一部製品は開発協力先による販売なども予定している。