2020年06月29日 08:51

ビビッドガーデンは、バラやユリなどの切り花や花木類、鉢物などの生産者と、消費者を直接つなぐ「花チョク」を開始する。
同社が運営する「食べチョク」は、こだわり生産者から直接食材を購入できるオンラインマルシェ。野菜・果物をはじめ、米・肉・魚・飲料といった食材全般を取り扱っている。「食べチョク」は食材の生産者の支援を3月より実施してきた。一方で花き産業では、新型コロナウィルスの影響により、イベントや冠婚葬祭の相次ぐ中止で需要が減った花きの価格が下落している。その結果「食べチョク」にも4月以降花きの生産者からの出品希望が増えていることを受け、花きの取り扱いを決定。同社では、花の生産者支援を実施していきたいと考えている。
花屋さんなどで手にとる花の生産者の取り分は小売価格の約3割と言われている。そこから人件費などの生産コストが引かれるため、利益として残るのはごくわずか。既存流通は大量流通に最適化されており、全量買取や出荷の手間がかからないなどの利便性がある反面、品質にこだわる生産者が利益を上げづらい仕組みになっている。そのため「食べチョク」は、生産者が販売価格を決め生産者に8割の売上が還元される「花チョク」を通して、生産者のこだわりが正当に評価される世界を目指している。
商品例(税込・送料別)は、「旬のオーガニックフラワー15~20本セット」(埼玉県比企郡:サンファーム高橋)3000円、「ピンク八重咲きユリ3本セット」(栃木県宇都宮市:F.F.HIRAIDE)2500円など。