2020年06月26日 18:02

サウンドインスタジオは、新型コロナウイルス対策として日本コンピュータビジョン(JCV)のAI温度検知システムの「SenseThunder」を導入した。

1979年に市ヶ谷で開設されたサウンドインスタジオは、生楽器によるフルオーケストラにも対応する部屋を完備するなど、国内でも有数の広さを持つ歴史あるレコーディングスタジオ。しかし、新型コロナウイルスの感染症拡大を受け、アーティストの健康リスクを危惧するプロダクションから収録延期の依頼が相次ぎ、3月にはスタジオの稼働率が大幅に低下した。

そこで同社が注目したのが、体温測定器の導入。さまざまな製品を比較検証した結果、JCVの「SenseThunder」の採用を決め、5月22日より受付に設置した機器で訪問者および従業員の自己検温を実施している。本製品の特長は、対象と1.5メートル離れた距離でも、所要時間0.5秒でスクリーニングを行い、±0.3度の精度で検知可能である点。当初検討したガンタイプの非接触型体温計はあまりに誤検知が多く、検温を担当する従業員の配置が必要になることも課題となっていた。また競合製品と比べコスト、使いやすさ、導入スピードといった総合的な優位性が採用の決め手となった。

マスクを着用したままでも、温度測定を高精度かつ即時に行う「SenseThunder」は、導入後も期待通りの効果を上げていると高い評価を得ており、スタジオの稼働率回復を担う営業ツールとしての付加価値にも期待が寄せられている。