2020年06月08日 17:27

横浜風船は、風船製造の技術を応用した「プラスチック製 簡易防護服」を開発し、6月中旬に開発協力元の医療機関へ優先納入後、順次提供を開始する。
今なお、医療機関等の現場ではPPE(個人防護具)、特に医療用防護服・プラスチックガウンが入手困難な状況は解消せず深刻な問題とされている。そこで風船の企画・製作・販売を行う同社は、長年培ってきたバルーンの製造技術を応用し「簡易防護服」を開発した。
「風船屋さんの簡易防護服」は、ポリエチレン製でバリア性に優れている。エンボス加工を施しており、衣服にまとわりつきにくく、さらっとした着心地。帯電防止加工を施しており、静電気を帯びにくく、粉塵などの汚れが付着しにくい。また、腕を通して頭から被るだけなので、素早く着衣ができる(紐を結ぶ手順等はない)。素材の柔軟性を活かした設計で、手首・襟元は必要最低限の隙間しかできない。前面だけでなく背面も覆われており、保護面も広くなっている。さらに、背面にミシン目加工を施しており、付着した汚れの接触リスクを低減し簡単に脱衣が可能だ。サイズはフリーサイズ。1回限りの使用で使い捨てる。
本商品の開発にあたっては多くの医療従事者に試着などの協力を仰ぎ、現場の声を直に反映させることができた。同社では、今後も商品機能の改良を行っていくが、一刻も早い物資不足解消の一助となるよう、発売をスタートする。