2020年05月27日 18:58

「齋藤アルケン工業(島根県浜田市)」は、島根県立浜田水産高校食品流通科の三年生(女子生徒4名)と取り組んで開発した「サバカレーパン」を商品化。昨年10月の販売開始以降、週1回の販売で2000個以上を販売した(毎週土曜日のみの販売)。
「サバカレーパン」は、地元浜田漁港で水揚げされたサバを使ったサバ缶を使用し、血合いや骨を取り除いたサバをフレーク状にし、水に浸して塩分を抜いてからカレールーの中に混ぜ合わせている。コロッケを揚げる要領で、卵とじに一度浸してから衣をつけ、揚げているが、このひと手間で時間が経ってもサクサク感を味わえ、パン生地の甘さを感じられる仕上がりになっている。
「サバカレーパン」を作っているのは、地元の障がい者就労支援事業所「プチマタン」の障がい者の人たち。販売開始後、「ラグビーボール型だと食べ難い」との声が寄せられれ、丸型に改良した。形状を丸型に変えたことで、スタッフが失敗する頻度が低くなり、効率よく製造できるようになったという。
この度、新たに市内のスーパーマーケット2店舗での販売も始まるが、浜田漁港の水揚げ不漁が影響し、価格の見直しを行った。値上げ後の売れ行きが心配されていたが、即日完売で販売前に並ぶ人がいるほど、地域に親しまれる人気商品になりつつある。今後は冷凍での全国発送を目指し、浜田市の「赤てん」に続く浜田のソウルフードとなることを目指す。