2020年05月21日 15:58

ランスタッドは、勤務先として魅力ある企業を世界共通基準で測る「エンプロイヤーブランド・リサーチ ~カントリーレポート 2020~」の調査結果を発表した。
ランスタッドは、1960年オランダで創業された世界最大級の総合人材サービス、ランスタッド・ホールディング・エヌ・ヴィーの日本法人。人材派遣、人材紹介、アウトソーシング、人事サービスを中心に、全国93拠点(内インハウス拠点数33)で事業を展開している。
日本全国約3500名からの回答の結果、2020年の日本の人材の流動性はやや低下傾向にあるという結果となった。同調査によると、組織との価値観の不一致が最も大きな転職理由だということが分かった。働き手の96%が企業文化と個人の価値観の一致が職場の満足度の重要な要素だと回答。更には、76%が企業文化との強い一致を体験した従業員は、より働く場所として他者に自身の職場を薦めると答えている。
1月に実施された同調査だが、在宅勤務、快適な職場環境やワークライフバランスといった金銭以外の報酬が企業における採用や人材の定着の有力ツールであることが判明。国内においては、9回目の調査となるが、これまで世界的にも「給与水準の高さや、福利厚生の充実度」が転職理由の1位に挙げられてきた。コロナの影響から企業と労働者の雇用が不安定となる今、金銭以外の報酬や雇用条件が今後、より重要視されてくると思われる。