2020年05月21日 12:59

みんな電力は、三井物産と協業し、太陽光発電所オーナーを対象とした、発電所の価値向上に貢献するサービス「顔の見える発電所」を開始した。

2012年の固定価格買取制度(FIT制度)開始から約8年が経過したいま、設計ミスや経年劣化などによる発電ロスや、台風などの自然災害による破損などの問題が顕在化しており、発電効率や安全性を維持しながら、価値を高めるニーズが高まっている。今回、みんな電力では、発電所オーナーの手間を増やすことなく安定的な稼働を実現するとともに、発電所のトラブルを減らし、再生可能エネルギー普及を後押しするサービス「顔の見える発電所」を開始する。

「顔の見える発電所」は、同社へ売電することで、三井物産が提供する発電所パフォーマンス診断サービス「Oh My Solar!」の全機能を無料で利用できる。毎月の発電量を入力することで、気象衛星データを用いて算出された期待発電量との差分把握や全国の発電所との発電量比較などが可能だ。診断結果により期待される発電量を下回っている場合は、定期点検や補修工事、コンサルティングなどを提案し、発電効率が高く安全な発電所に保つ。また、FIT制度による固定買取価格を継続しながら、同社に「顔の見える電力」として売電することも可能。「顔の見える電力」はブロックチェーンを活用して、発電者とユーザーをつなぐP2P電力トラッキングシステムが特徴。安全運転され発電所性能がよく、なおかつ防災機能や地域活性など地域に根ざした発電所は「顔の見える優良発電所」として、プレミアム価格にて発電量を買い取る。

みんな電力